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北野武監督ほえた!「ざまあみやがれ」

帰国した北野武監督(撮影・柴田隆二)
帰国した北野武監督(撮影・柴田隆二)

 北野武監督(ビートたけし=63)が21日午後、第63回カンヌ映画祭から帰国し、成田空港に到着した。コンペティション部門に選出された新作「アウトレイジ」(6月12日公開)が正式上映会で好反応だったため、「ざまあみやがれだね」と喜んだ。授賞式は現地時間23日夜(日本時間24日未明)に行われ、同監督初の、最高賞パルムドールを狙う。

 出発の時より表情は晴れやかだった。16時間を超える長時間の移動後だったが、カンヌでさまざまな反応を得られたことがうれしかったようだ。ゲートに現れ、開口一番「おもしろかったよ。(評価が)いいのと悪いのと、すごいよ」と、口もなめらかだった。関係者も「物議を醸したことを、監督として楽しんでいました」と話した。

 予想外だったのは、17日に行われた正式上映での観客の反応だった。うめき声が上がったり、手をたたいて大笑いしたり、上映後には3分半のスタンディングオベーションを浴びた。北野監督は「相当ショックだったんじゃない。すごい喜んじゃったのと、怖がっちゃったのと。ただ反響はすごかったね。ざまあみやがれだね」と話した。

 批評家たちが厳しい評価を下したことも事実だが、注目度は高かった。滞在した3日間で、32カ国120媒体から取材を受けた。1対1での取材ではこなしきれず、時には十数人を相手にしたインタビューもあった。

 もともと、賞には無欲だったが、この日はパルムドールについて「無理だな。そういうのは全然。反響は賞とは関係ない」とあらためて強調した。しかし、観客の反応や、取材数からも分かるように、カンヌに問題作を送り込んだ。選ぶのは批評家ではなく審査員。批評家の予想が外れたことは何度もある。何が起こるかは分からない。パルムドール受賞なら、日本人監督としては97年「うなぎ」(今村昌平監督)以来の快挙。北野監督は日本で吉報を待つ。

 [2010年5月22日8時53分 紙面から]


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