嵐の二宮和也(27)と俳優松山ケンイチ(25)がダブル主演する映画「GANTZ」(佐藤信介監督、前編・来年新春、後編・同春公開)が、フランスで公開されることが6日、分かった。5月のカンヌ国際映画祭で地元フランスの関係者との交渉を始め、6月中に成立した。ドイツ、スイス、ベルギー、台湾、香港、シンガポール、インドネシアでも公開が決定。累計1100万部以上の人気コミックスの実写版は来年、大々的に世界進出する。

 今月1~4日にパリで行われた日本文化博覧会「ジャパン・エキスポ」では、奥浩哉氏の原作を紹介し、映画の予告編を流す「GANTZブース」が設置された。主演の2人と三角関係になる美女役の女優夏菜(21)が訪問。全身黒の劇中スーツ姿で登場し、トークショーで約300人、2度のサイン会で約200人のファンを集めた。「私を知らないはずなのに、GANTZスーツを着たら、みんなが温かく迎えてくれた。作品のパワーが大きい」。仏雑誌2社から取材を受け、来年公開に向けて作品をPRした。

 夏菜は映画初出演。全裸で背中を見せる体当たり演技も披露した。「運動や食事の量で体のラインは調整しました。立ち方を内またにするとか、女の子らしくキュートに、と意識しました」。9月25日公開の映画「君に届け」にも出演。「日本にいないタイプの女優になりたい。人一倍努力して、いろんな役をやりたい」。「GANTZ」がフランスでもヒットすれば、欧州作品出演のチャンスもありそうだ。

 【柴田寛人】