第53回ブルーリボン賞が25日、東京映画記者会(日刊スポーツなど在京スポーツ7紙の映画担当記者で構成)から発表された。授賞式は2月15日、東京・銀座ブロッサム(中央会館)で行われる。

 助演女優賞の木村佳乃(34)は「告白」で中学生の息子に過剰な愛情を注ぐ母親を演じた。「まさか私が選ばれるなんて。監督の言う通りにやっただけです。慢心せず、気を引き締めなきゃ」と謙虚に喜んだ。

 女優に厳しいと評判の中島監督だが、実際は息子役の藤原薫がしごかれていた。木村は「本当に藤原くんは頑張りました。セットに入ると怒鳴られまくってましたね。何回も泣いて震えてましたから。受賞は彼のおかげ」。楽屋などではリラックスできるよう、学校や好きな子の話などを聞いたという。息子を守りたい一心の母親と、実際の自分との共通点が生まれていった。

 昨年、東山紀之と結婚した。東山への受賞報告はまだだが「喜んでくれるといいですね」と話した。母親を演じて、実際のイメージもわいたかという質問には「神さまのみぞ知る、というところでしょうか。実際なってみないと分からないですが。でも、自分が持ってる愛情は全部注ぐと思います」と笑った。