日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムの野球ページです。



ここからこのサイトのナビゲーションです

共通メニュー

企画特集



  1. トップ
  2. 歴代受賞者・作品
  3. ファン大賞
  4. 選考委員

主演男優賞ー中居正広「私は貝になりたい」

【受賞発表記事】

 SMAP中居正広(36)が映画「私は貝になりたい」で主演男優賞を獲得した。中居は丸刈り、減量をいとわない役作りから大がかりな宣伝まで完遂。作品を世間に浸透させ、公開わずかでの異例の受賞となった。28日に東京・紀尾井町のホテルニューオータニで行われる授賞式で、裕次郎夫人のまき子さんから賞金300万円が贈られる。

 先月22日の公開までに受けた取材は403媒体に上った。異例の多さだ。思い出を振り返ってもらうと「多すぎて覚えていないんですよ」。そう言いながら、実はどの取材にも丁寧に臨んだ。撮影中に感じたことを書いたメモを持ち歩いた。「たとえ同じ質問でも、同じ答えでは申し訳ないですから」。しわくちゃになったメモは今もバッグに忍ばせている。

 中居は自分が主演を張り、精力的に宣伝活動をこなす意義を誰よりも理解している。「若い人や女性に映画館に足を運んでもらうきっかけになれば、という責任感はありますね」。一方、演技では常に逆を心掛けた。「戦争にヒーローはいない。主役にあこがれを抱くような映画じゃ、家族愛や反戦をリアルに描けない。格好良さはいらない。とにかく、サマにならないように心掛けました」。バラエティーの明るいノリを思い出せないほど、スクリーンでは中居色を消した。

 徹底した宣伝活動だからこそ、反響もさまざま。Jリーグ試合会場に出向いた際はブーイングを受けた。「慣れてるわけじゃないけど、PRをやらせてもらうわけですから」。不満を漏らすことは一切なかった。

 何度も「作品のメッセージが伝われば、ボクの評価はどうでもいい」と繰り返した。「『家に帰って奥さんを抱きしめました』と聞いた時、映画の意味、つまり反戦や家族愛が伝わったんだと思いましたね」。

 映画は「いい夫婦の日」の11月22日に公開。興行収入30億円のヒットを見込む順調な滑り出しだ。中居の精力的な宣伝活動も手伝い、戦争を題材にした作品には珍しく、幅広い世代が映画館に足を運んでいるという。

 観客に家族愛を思い起こさせただけでなく、中居自身にも今までにない感情が芽生えた。3兄弟の末っ子。幼いころ、両親と兄2人の家族5人で6畳と4畳2間で暮らしていた。狭く感じるからと2間を区切るふすまは、常時開けっ放し。常に家族と一緒だった。「兄貴は結婚して子供もいるから不可能だけど、また5人で暮らしてみたい。恋しい部分もあるのかな」。

 映画は初主演作「模倣犯」以来6年ぶり。今回が5本目と出演が少なかった映画では、賞に縁がなかった。主演男優賞受賞に「うれしいですけど、お芝居で評価されるなんてヤバイですよ。野菜いためでキャベツだけ評価されるより、全体的に評価される方がうれしいでしょう」と照れた。「演技に苦手意識があって自信がないから一生懸命やらないと」。言葉通り、丸刈り、減量の役作りから鬼気迫る演技、宣伝まですべて徹底。インパクトを残し続けた結果が、公開わずかでの異例の受賞につながった。

 28日の授賞式では、昨年の主演男優賞の木村拓哉(36)からステージ上で表彰盾が贈られる。「恥ずかしいじゃないですか !  プロから素人に贈られるみたいで」。どこまでも真摯(しんし)で謙虚。だからこそ、役柄もリアルに感じられる。【近藤由美子】

[2008年12月4日 紙面から]

 ◆中居正広(なかい・まさひろ) 1972年(昭47)8月18日、神奈川県生まれ。88年結成のSMAPのリーダー。91年シングル「Can't Stop !!  LOVING」でCDデビュー。映画デビューは93年「プライベート・レッスン」。02年「模倣犯」で映画初主演。ほか「シュート ! 」などに出演。ドラマは「白い影」「砂の器」など。仲間由紀恵とともに、今年3年連続5回目の紅白の司会に決定。165センチ。血液型A。

 ◆「私は貝になりたい」 高知のある町で理髪店を営む清水豊松(中居)と妻房江(仲間由紀恵)。豊かではないが、息子と幸せに暮らしていた。しかし、豊松に召集令状が届く。厳しい訓練が続いたある日、近くに米軍戦闘機が不時着し、米軍兵士が山中で見つかる。上長は豊松に、捕虜を殺すよう命令する—。フランキー堺さん主演で、58年に初めてドラマ放送され、その後映画に。再ドラマ化もされた。

主演男優賞・選考経過
 中居正広の役作りや演技に対する高い評価が相次いだ。「SMAPの活動をしながら、6キロも減量した。よく頑張った」(福岡翼氏)「演技に鬼気迫るものがあった」(櫻井修氏)「刑務所で子供に会うシーンなど、素晴らしい内容の芝居だった」(梅沢道彦氏)。「クライマーズ・ハイ」などの堤真一、「歩いても歩いても」の阿部寛を推す声もあった。

日刊スポーツ映画大賞

「タイトル」監督 記事
作品賞&監督賞 「おくりびと」
  滝田洋二郎監督
記事アイコン受賞発表記事
記事アイコン受賞式記事
主演男優賞   中居正広
「私は貝になりたい」
記事アイコン受賞発表記事
記事アイコン受賞式記事
主演女優賞   綾瀬はるか
「ICHI」「僕の彼女はサイボーグ」「ハッピーフライト」
記事アイコン受賞発表記事
記事アイコン受賞式記事
助演男優賞   堺雅人
「クライマーズ・ハイ」「アフタースクール」
記事アイコン受賞発表記事
記事アイコン受賞式記事
助演女優賞   夏川結衣
「歩いても 歩いても」
記事アイコン受賞発表記事
記事アイコン受賞式記事
新人賞   夏帆
「うた魂♪」「東京少女」ほか
記事アイコン受賞発表記事
記事アイコン受賞式記事
外国作品賞 「ノーカントリー」
  パラマウントジャパン、ショウゲート
記事アイコン受賞発表記事
記事アイコン受賞式記事
石原裕次郎賞 「クライマーズ・ハイ」
  原田真人監督
記事アイコン受賞発表記事
記事アイコン受賞式記事
石原裕次郎新人賞   松田翔太
「イキガミ」「花より男子ファイナル」
記事アイコン受賞発表記事
記事アイコン受賞式記事
ファン大賞 「私は貝になりたい」「レッドクリフ Part1」 記事アイコン受賞式記事



日刊スポーツの購読申し込みはこちら

  1. ニッカンスポーツ・コムホーム
  2. 芸能
  3. シネマ
  4. 日刊スポーツ映画大賞

データ提供

日本プロ野球(NPB):
日刊編集センター(編集著作)/NPB BIS(公式記録)
国内サッカー:
(株)日刊編集センター
欧州サッカー:
(株)日刊編集センター/InfostradaSports
MLB:
(株)日刊編集センター/(株)共同通信/STATS SportsTicker

ここからフッターナビゲーションです