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石原都知事総指揮映画に窪塚、徳重W主演

 石原慎太郎都知事(73)が製作総指揮を務める総製作費18億円の大作映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」(新城卓監督、来夏公開予定)の出演者が26日、発表された。太平洋戦争時に、鹿児島・知覧で「特攻の母」と呼ばれた故鳥浜トメさんの視点で、特攻隊員たちの青春を描いた戦争群像劇で、徳重聡(27)と窪塚洋介(26)がダブル主演。鳥浜さんを岸惠子(73)が演じる。27日から、桜が咲き誇る知覧で撮影開始する。

 石原氏が初めて製作総指揮する作品が徐々に姿を見せ始めた。

 物語は特攻隊の基地になった知覧で食堂を経営し、特攻隊員の出撃を見送り続けた鳥浜さんの目を通して描いた若者の青春群像劇。石原氏が脚本を担当した。徳重は陸軍士官学校出身で、使命感に燃える中西少尉を、窪塚は生き残ってしまった苦しみを抱えて生きる板東少尉を演じる。新城監督は「徳重君は素朴で誠実なキャラクターが生かせるはず。窪塚君は彼独特の個性を通して多面的に演じられる俳優としての幅がある」とそれぞれ起用理由を説明。ほか、筒井道隆(34)が出撃しては帰還するため、ひきょう者呼ばわりされる田畑少尉を演じる。

 鳥浜さん役の岸の起用は、石原氏の熱烈なラブコールで決定した。関係者によると、石原氏は「岸さんは同い年だから、同じことを見聞きしている。また、長年パリに住み、日本を違う視点でも見ている」と岸にこだわった理由を説明。また、同じように戦争を経験している岸にも意見を求め、脚本も加筆した。

 石原氏の意気込みは出演者にも伝わっている。すでに、徳重らは軍事教練を受けた。2分半で着替えることから始まり、隊列を組み、戦闘機の乗り方を学んだ。石原氏は「頭を丸められないような役者いらん!」と兵士役の俳優全員に三分の丸刈りを厳命。中でも、窪塚は昨年末から刈り込み、意欲を見せている。石原氏は都庁を訪問した出演者に「やはり映画は役者の芝居にかかっている。亡くなった特攻兵たちに恥じることのないよう精いっぱい演じて、いい作品にしてほしい」と激励した。

 撮影開始前日の26日、徳重や監督らは知覧にある鳥浜さんの墓を訪れた。墓前で手を合わせ、全力投球を静かに誓った。知覧などで3カ月の撮影を行い、年末に完成予定。石原氏も公務の合間を縫って、現場に足を運ぶ。

[2006年3月27日6時20分 紙面から]

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