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本木雅弘「夜の上海」主演でアジア進出

 【上海9日=近藤由美子】俳優本木雅弘(40)が、本格的にアジアで活動する。日中合作映画「夜の上海」(チャン・イーバイ監督、来夏公開)で主演することになり、舞台となる上海市内のホテルで行われた製作発表会見に出席した。

 「日中合作映画は素晴らしい経験になります」。流ちょうな中国語であいさつする姿から想像がつかない苦労もあった。せりふは日本語だが、監督らスタッフはほとんど中国人という中で4月に撮影を開始。中国での撮影は「スパイ・ゾルゲ」「中国の鳥人」など日本映画では経験済みだが、実質的な海外作品には初めて参加した。「中国語の音の強さが怒られているみたいで。戸惑い、不安が60、70%ある中、苦しいですけど」。慣れない環境に本音も漏らした。

 厳しい環境をあえて選んだ。03年「巌流島」以来の新作映画は、上海で道に迷った日本人ヘアメーキャップアーティスト(本木)とタクシー運転手(ヴィッキー・チャオ)が出会った一夜を叙情的に描く。ストーリー上、夜通し撮影を行う昼夜逆転の生活があと1カ月も続く。「言葉の通じない環境や女優さんと一緒に立つと、自分からどんな物が生まれるのか興味があった。1つの経験としてやってみたかったんです」。

 本作は日中両国をはじめ、香港、タイ、マレーシアなどアジア全域で公開予定。来年のカンヌ映画祭出品も視野に入れている。「映画がどうやって育っていくか、知らない人たちに自分の顔が大量に流出するのは怖いような、うれしいような」。照れながらも本木の表情は期待にあふれていた。

[2006年5月10日8時28分 紙面から]

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