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妻夫木&長沢まさみ、平成の百恵友和です

撮影をクランクアップし、長沢まさみから花束を渡され照れ笑いする妻夫木聡
撮影をクランクアップし、長沢まさみから花束を渡され照れ笑いする妻夫木聡

 妻夫木聡(25)と長沢まさみ(19)。若手演技派コンビが主演する映画「涙(なだ)そうそう」の撮影が26日、舞台の沖縄でクランクアップした。土井裕泰監督が強く希望して実現した共演で、約2カ月をかけて兄妹愛を描いた。ほれ込む土井監督は早くもコンビ第2弾製作を希望。70年代に映画12本で共演した「三浦友和&山口百恵」へ通じる平成のゴールデンコンビ誕生を予感させた。

 「ニイ(兄)、ニイ(兄)ー」。船上から絶叫する長沢に向け、妻夫木が大きく手を振る。兄妹の5年ぶりの再会シーン。約400メートル離れていても、互いの持つ「間」は分かり合っている。

 取材陣を前にしたやりとりも、絶妙だった。長沢が恥ずかしそうに「温かい映画ができたと思います」と話すと、妻夫木が「それだけかよ~」と突っ込む。「これから言おうと思ったの」と膨れる長沢。こんなやりとりがカメラの回っていない間も続いていた。

 「涙そうそう」は、森山良子が23歳で他界した兄を思い詞を書き、BEGINが曲をつけ、沖縄生まれの夏川りみが歌い大ヒットした。詞に忠実なストーリーのもと、1年前に映画化が決定。妻夫木と長沢の起用は、TBS八木康夫プロデューサーと土井監督が熱望し、実現した。

 5月6日からの約2カ月間、2人は休日でも帰京せず、方言指導を受け、街を歩き、互いのシーンを見詰めた。そして妻夫木は「心でぶつかってくる女性。それがうれしかった」。長沢も「おれの道っていうのを持っている人。実際の兄とは別に、もう1人の兄ができました」と思うようになった。

 そんな2人を見詰め、土井監督は「この2人でまた撮りたい。恋人役に限らず、いろんなイメージが浮かんできそうですから」と言った。配役の変化で新鮮さを保つ最近の映画、ドラマの世界で「平成のゴールデンコンビへ」と呼べる男女はいない。しかし、長沢は「夫婦役がいいな~」と乗り気だ。意味深だ。年齢差6歳。7歳差の友和&百恵初共演から6年後にゴールインした。妻夫木は百恵と同じホリプロ所属…。沖縄で生まれた聡&まさみから目を離せない。そんな、芸能記者魂をかき立てるコンビになってくれ~。【柳田通斎】

[2006年6月27日8時33分 紙面から]

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