このページの先頭



ここから共通メニュー

共通メニュー


ホーム > 芸能 > シネマ > ニュース



佐藤隆太4年前撮影の初主演映画7月公開

 人気上昇中の俳優佐藤隆太(26)が初主演映画のお蔵入りの危機を乗り越えた。映画「ダメジン」(三木聡監督)が7月1日に公開される。実は4年前に撮影された作品で、当時のプロデューサーが製作から身を引き、放置状態が続いていた。せっかくの初主演作品が日の目を見ないという最悪の状況も頭をよぎったが、胸をなで下ろしている。

 昨年末に「アフレコをやります」という知らせを受けた時、佐藤は「え、本当?」と聞き返した。あきらめかけていた。「1~2年たって公開という映画はありますけど、4年ですから。撮影は前回の日韓W杯大会の年ですよ(笑い)」。都内のスタジオで4年前の映像を見ながらセリフを吹き込んだ。共演者と「もう声が変わってんじゃないの」と笑い合った。

 撮影当時のプロデューサーが製作から離れ、作品が放置された。人気バラエティーの構成作家だった三木監督の初監督作。同監督がその後手がけた「イン・ザ・プール」「亀は意外と速く泳ぐ」の2作品の高評価もあり、お蔵入り直前ながら製作を引き継ぐプロデューサーが現れ、公開にこぎ着けた。「不安と寂しさをずっと感じてました。どうなったんだろうと頭から離れなかった。正直、本当にうれしいですね」。

 念願の初主演映画だった。高校時代は甲子園を目指して野球に打ち込んだが、あちこちの試写会に応募するほどの映画好きでもあった。

 日大芸術学部映画学科在学中にTBS系ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」に出演。「違う世界に連れて行ってくれた感動を自分が伝える方に回りたい」と情熱は強くなるばかり。そんな時「ダメジン」の出演依頼が舞い込んだ。それも主演。「メーンの役もやったことがなかったですから、楽しみでした」。

 同映画を撮影した02年以降は「木更津キャッツアイ」「ローレライ」「海猿」など話題の映画に立て続けに出演。注目の若手俳優に成長した今、その原点ともいえる作品について「妙にパワーがあって怖いもの知らずの芝居をしているんです。がむしゃらな気持ちを忘れちゃいけないですよね」と振り返る。

 お蔵入りの危機が自分を見つめ直す機会になったようだ。【松田秀彦】

[2006年6月28日8時46分 紙面から]

関連情報

最新ニュース

記事バックナンバー



このページの先頭へ