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プール事故でボウケンジャーがメッセージ

給排水口のシーンが登場するため、劇場に注意を促すメッセージが張られた
給排水口のシーンが登場するため、劇場に注意を促すメッセージが張られた

 8月最初の週末となった5日、多くの子供向け映画が封切られた。劇場は家族連れでにぎわったが「轟轟(ゴーゴー)戦隊ボウケンジャー THE MOVIE 最強のプレシャス」に、埼玉県ふじみ野市の市営プールで起きた小学2年女子児童の死亡事故を想起させるシーンがあるとして、配給の東映が急きょ、テロップや張り紙で注意を促した。

 事故を連想させるシーンは冒頭に出てくる。主人公のボウケンレッドこと明石暁の時計が、プールの吸水口に吸い込まれてしまう。一瞬の遅れでキャッチすることができず、時計をなくしてしまうという場面だ。

 ふじみ野市の市営大井プールの流水プールで、戸丸瑛梨香さん(7)が吸水口に吸い込まれて死亡した事故が起きたのは先月31日。プールの管理体制など、事故に関連した問題点が相次いで指摘され、社会問題化している状況だが、カットや撮り直しなど、編集するには時間がないことなどから、東映はメッセージを入れ、劇場に張り紙をすることを決めた。

 子供たちが関心を持ちやすいよう、注意は「ボウケンジャーからのお願い」として「プールであそぶときは、おとなの人のいうことをよくきいて、給排水口(みずのながれていく穴)などにじゅうぶん気を付けて、たのしくあそんでネ」と呼び掛けている。同作は全国262スクリーンで上映されており、各劇場でこのメッセージを入れる。

 この日、初日舞台あいさつが行われた東京・銀座の丸の内TOEI1にも、子供の目にも付きやすいよう、低い目線の場所に紙が張られた。また、事故があったプールから約3キロ離れた場所にある同市のワーナーマイカル・シネマズ大井でも、同じようにメッセージと張り紙で注意が促された。劇場関係者は「抗議やクレームなどはありません」と話している。

[2006年8月6日8時11分 紙面から]

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