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ヨン様大好き韓国プロ野球草創期映画公開
巨人李承■内野手を生んだ韓国プロ野球の草創期を活写する映画「スーパースター カム・サヨン」(キム・ジョンヒョン監督)が9月9日、公開される。プロ創設時に実在した球団、三美スーパースターズ(現代の前身)に在籍したカム・サヨン投手を通し夢を追うことの幸せを訴える作品だが、当時の野球へのひたむきな情熱に、20年で日米と肩を並べる野球大国に急成長した息吹が感じられる。
韓国プロ野球は、李が6歳だった82年に6球団で始まった(現在8)。三美は同年に15勝65敗の歴代最悪勝率で最下位になった。カム投手は職場野球のレベルだが、野球が好きでたまらず、プロテストを受け、左腕がいないという理由で採用。敗戦処理専門のらく印を押されたが、愚直に投げ続けた。そんな彼に、一世一代の大舞台がめぐってくる。最強球団OB(斗山の前身)のパク・チョルスン投手の20連勝がかかった注目の一戦。他投手が尻込みしたため、カム投手が先発志願し、大接戦を演じて国民を熱狂させる。
カム投手はプロ在籍5年で通算成績1勝15敗1セーブ。現在、大学の監督をしている。パク投手も実在の右腕で、韓国初の米マイナー・リーグ選手。カム投手との投げ合いは、実際は16連勝をかけた試合だった。
映画は、各球団のユニホームなど82年当時を忠実に再現。まだ技術的にはつたないながら、プレー中も主審の後ろでマスコットが応援を展開するなど、牧歌的な中にも野球への素朴な情熱が充満している。俳優ぺ・ヨンジュンも作品のファンで「夢に向かい一生懸命努力する主人公の姿は、私に深い感動を与えてくれました。この感動をみなさんと共有できることを願っています」とコメントしている。主演イ・ボムス。劇場は東京・六本木と大阪・心斎橋のシネマート。
※■は火へんに華
[2006年8月7日9時8分 紙面から]
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