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“俳優”三宅健が韓国で飛躍を誓う
【ソウル28日=松田秀彦】V6三宅健(27)が韓国で飛躍を誓った。初主演映画「親指さがし」のプレミア上映会が当地で行われ、舞台あいさつに立った。韓国はV6として公演で訪れたことはあったが、俳優としては初めて。韓国公開が決定したこともあって、約200人の映画関係者が押し寄せた。三宅は「どのように伝わるのか、気になります」と緊張していた。
心に闇を抱えた繊細な青年を演じた。感情的場面もあり、映画初主演ながら表現のバランスを求められる難役だった。撮影した昨年はデビュー10周年と重なった。音楽活動で多忙だったが、撮影時は演技に没頭した。「役とともに成長できた、思い入れのある作品です」と達成感を得た。
作品はアジア圏を中心に17カ国から配給オファーが届いた。この日ゲストとして登壇した韓国女優キム・ギュリ(27)も「内面までとらえた演技にひきつけられました」と絶賛した。
野田秀樹氏演出の主演舞台など演技力を磨く機会もあったが、俳優のイメージはさほど強くなかった。同じV6では岡田准一(25)が立て続けに映画主演し、俳優として実力を認められつつある。「とても誇りに思います」という三宅は、闘争心はないが、背中は押されている。「僕ももともと芝居は大好き。どんどんやっていきたい」。この日も上映後、拍手が起きた。海外の観客の評価、仲間の活躍。初主演映画のアジア進出。俳優として刺激を受け、大きな転機を迎えた。
[2006年8月29日7時7分 紙面から]
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