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北川景子が亡き友たちへ映画ささげる
- 北川景子(左)と本仮屋ユイカは劇中同様に仲良し(撮影・瀬津真也)
8歳のとき阪神淡路大震災で被災した女優北川景子(20)が、亡き友たちへ映画「Dear Friends」(2月3日公開)をささげる。北川が死や病、自殺問題に直面する17歳を演じた同映画が16日、完成披露試写会を迎えた。ダブル主演の本仮屋ユイカ(19)とともに都内で会見し「小2のときに震災で半分の同級生を亡くした。あのときから、私は生きているということが幸せなんです」と、過去を明かした。
北川が演じた主役リナは、突然のがんに苦しみ2度も自殺を考える。世間でも若者が自ら命を絶つニュースが相次ぐが、「でも、私は命ってもっと違うでしょ? って思う」と力を込めた。当初はリナの精神的な弱さなどに共感できずオーディション段階から「演じるのが嫌だった」。しかし、両沢和幸監督(46)からは「オーディションでそんな本音を言う子はいない」と、逆に興味を引かれ起用された。悩み抜いた末「120%の力で演じました」。
17日で震災発生から12年が経過した。「亡くなった人は残念だけど、世の中のことに意味がないことはないはず。毎年(みんなが)真剣に考えてくれたら」と命の尊さを確認する日になることを願った。
[2007年1月17日8時40分 紙面から]
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