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ドランク塚地が新人賞/ブルーリボン賞

映画「間宮兄弟」で新人賞を受賞した塚地武雅(撮影・近藤由美子)
映画「間宮兄弟」で新人賞を受賞した塚地武雅(撮影・近藤由美子)

 第49回ブルーリボン賞が24日、東京映画記者会(日刊スポーツなど在京スポーツ7紙の映画担当記者で構成)から発表され、「間宮兄弟」で本格的映画デビューしたドランクドラゴンの塚地武雅(35)が新人賞を受賞した。塚地とともに「武士の一分」の檀れい(35)も新人賞を、また「ゆれる」の西川美和氏(32)が監督賞を受賞した。授賞式は2月13日、東京・内幸町のイイノホールで行われる。

 ブルーリボン賞? 塚地は戸惑っていた。数年前、「誰に実写版『ドラえもん』を演じてほしいか」というアンケートの1位に輝いたのが、記憶にある数少ない受賞歴だ。俳優としての高評価に「恐ろしい時代」と声を高くした。でも、ちょっとだけ誇らしい。「泣かせたい、笑わせたいというより、笑う人が増えれば」と今後の抱負を語った。

 ドラマに何度か出演したが、初めて本格的に演技に取り組んだ。「しゃべって、動いて、見てもらって。根本的に(お笑いと)変わらないのかな。ノウハウもないし、役作りも分からない。面白がって作ったつもりです」。オタク気質だが兄思いの二男役。実生活でも、仮面ライダーフィギュアを300体近く持つ。オタクの“素質”は十分だったが、「お笑い」の感覚を忘れないよう、伸び伸び演じた。

 スクリーンにあふれた幸福感は、楽しさからにじみ出たものだった。入り時間の1時間前に現場に着いてしまい、浮かれていると思われないようコンビニで時間をつぶしたこともある。

 作品への思い入れから、仕事が早く終わると都内の上映館に何度も足を運んだ。頼み込んで予定外の舞台あいさつに立ったり、偶然居合わせた兄役の佐々木蔵之介と漫才をした。「笑ってくれたり、いい映画と思ってくれる方々に極力あいさつしたかったんです」。

 受賞は相方の鈴木拓(31)に「どうかしてる」と首をかしげられ、同じ事務所のおぎやはぎには笑われたが、演技に対する思いは真剣そのものだ。出演依頼が殺到していると思いきや「お笑い事務所なんで、自分で脚本を読んで役を決めるなんてできません(笑い)。オファーがあれば何でもします。必要とあれば脱ぎますよ。何十回、何百回でもキスしますよ」。演技という新たな快感に目覚めたようだ。【近藤由美子】

[2007年1月25日8時40分 紙面から]

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