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松ちゃん「大日本人」で映画監督デビュー

 人気番組を企画・構成し、エッセーを書けばベストセラーの鬼才、ダウンタウンの松本人志(43)が25日、初監督映画「大日本人」(松竹系、6月公開)を発表した。ストーリー、キャストなど詳細は秘密のままで、現在は編集作業中。配給の松竹でさえ、スタッフはまだ見ていないという謎だらけの映画だが、松本への信頼からすでに全国200館以上での公開を決めた。今年のカンヌ国際映画祭も視野に入れている。

 松本が企画、監督、主演する映画「大日本人」は、劇場公開作としては、監督デビュー作となる。「簡単に言うと、ヒーローっちゃヒーローもんなんですけど、僕なりのヒーローというか。仮面をかぶるとかそういうもんじゃないですね」。ひな壇に座った松本は、初監督作をこう表現した。

 ヒロインは? ストーリーは? そもそも、コメディー? 松本は「見てもらうしかない。あんまり言わない方が、ね。ハードル上がっても、なんなんで」。ただ、ヒントは出した。「ダウンタウンのごっつええ感じ」「ダウンタウンのガキの使いやあらへんでっ!!」などでも企画、構成に参加しているだけに「今までやってきたことの延長線上。笑いはいっぱいありますね。涙は…ないんじゃないですかね」と、イメージの一端はのぞかせた。

 一昨年12月、東京タワーなどで撮影を開始。すでに「四季を追って、ほとんど都内で」撮影は終了し、現在は2月完成を目指して編集中。タイトル「大日本人」から「(松本が)今の日本人をどう見ているか、その答えがこの映画に入ってる思いますね」とも語った。主演には「いややったんですけど、会社の事情で」。松本といえば、キャラクター演技にも定評があり、自分でも「ひょう依芸」と語るほど。自信は満々で「これがいいんです。だれも見たことがないような映画です」とか。

 お笑い出身の映画監督といえば、世界のキタノこと、北野武がいるが「テレビのたけし、映画の武と、別の感じで見てますし、僕はテレビの延長線上ですからね」という。

 この日の会見には、吉本興業の吉野伊佐男社長、松竹の野田助嗣専務も同席。松竹は、詳細不明のまま200館以上の公開を決めた。野田専務は「今までも(吉本は)成功しているし、(松本は)北野武さんを追い越すような監督に」と期待を語り、謎だらけの処女作が、かえって松本の鬼才ぶりを浮き彫りにした。

[2007年1月26日8時45分 紙面から]

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