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「北斗の拳」ラオウの葬式に3000人参列

 人気コミック「北斗の拳」の登場人物ラオウの葬儀が18日、東京・高輪の高野山東京別院で営まれた。主人公ケンシロウと死闘の末に絶命するエピソードを描くアニメ映画「真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章」の28日公開に先駆けて行われたイベント。コミックやアニメの登場人物の葬儀を寺院で行ったのは初めて。

 「昇魂式」と題した式は僧侶の読経で開始。原作者武論尊(ぶろんそん)氏ら遺族代表が見守る中、映画でラオウの声優を担当した俳優宇梶剛士(44)が「あなたの生き方に勇気をもらいました」と弔辞を読んだ。参列者の焼香後、葬儀委員長の歌手谷村新司(58)があいさつ。作画の原哲夫氏と親交が深く「あなたと出会えて過ごした日々を我々は誇りに思います」と神妙に語った。長男に「賢士朗」と名付けた格闘家の角田信朗(45)はラオウにささげる演武を披露した。

 葬儀場となった高野山東京別院は真言宗の寺院。真言宗開祖の空海の弟子がケンシロウらが伝承する暗殺拳「北斗神拳」を日本に伝えたという物語の設定のため選ばれた。コミックなどの登場人物の葬式は、70年に「あしたのジョー」の力石徹の告別式が都内の講談社で行われてファン800人が参列して話題になった。80年には「科学忍者隊ガッチャマンF」の南部孝三郎長官の追悼式も東京・千代田会館で行われた。この日は雨の中、約3000人の一般ファンが参列してラオウの死を追悼した。

[2007年4月19日8時7分 紙面から]

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