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水谷&寺脇の「相棒」映画化、公開は来年
水谷豊(54)寺脇康文(45)が警視庁特命係の名コンビで主演するテレビ朝日系人気ドラマ「相棒」が映画化されることが27日、分かった。「相棒-劇場版」(和泉聖治監督)で、テレビ朝日と東映の共同製作。同ドラマは00年に同局「土曜ワイド劇場」で放送され、連続ドラマを経て、そして映画化と大出世。30年の歴史を持つ土ワイの作品が映画化されるのは初めてだ。
「相棒」は00年6月、「土曜ワイド劇場」の2時間ドラマとして放送された。水谷ふんする杉下右京警部は東大出身で英国留学もしたエリート。切れすぎるため特命係という窓際に追いやられ、寺脇ふんする亀山薫巡査部長は熱さと体力が自慢の熱血漢。対照的な2人が絶妙なコンビネーションで難事件を解決するドラマだ。
クールな水谷と正義感あふれる寺脇のコンビぶりが支持され、3回放送された土ワイで平均19・0%の高視聴率をマークし、02年10月には連続ドラマに昇格した。これまで5回シリーズ化され、昨年10月から半年放送のシーズン5は平均16・0%、最終回スペシャルは18・6%と同シリーズ最高視聴率を記録。昨年にはDVD化も実現した。
77年7月にスタートし放送1479回を数える土曜ワイド作品で、連続ドラマ化は「家政婦は見た!」などがあるが、映画化は土ワイ史上初めて。最近の映画化されたドラマ作品は、いわゆる人気先行の若手俳優の主演が主流だが、刑事ドラマの王道を行き、若い世代から中高年まで幅広い層にファンの多いことが映画化につながった。
初映画化にふさわしく、ドラマよりもスケールアップ。謎の連続殺人事件が発生し、犯人のターゲットは都心で開催されるマラソン大会会場へと向けられる。そこには3万人のランナーと、15万人の大観衆が…。右京・薫のコンビがシリーズ最大の事件に挑む。共演はドラマと同じ鈴木砂羽、高樹沙耶、岸部一徳ら。実際に1万人のエキストラを集め、臨場感あるマラソン大会シーンを撮影する。
83年「逃れの街」以来24年ぶりの映画主演となる水谷は「『相棒』が始まったのが7年前。日本の刑事ドラマでは見たことのない視点を持った脚本と、リアルでスタイリッシュな和泉監督の演出によるエンターテインメントに、いつか映画にとの思いを持っていました」。寺脇も「映画にするにはバッチリいい時期になったと思うし、いやむしろ、ここしかない! って感じです」。6月上旬にクランクインし、来年春以降に全国公開される。
[2007年5月28日7時35分 紙面から]
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