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今日子、勘三郎、柄本明がNY旅姿PR

ニューヨークの路上に旅姿で立った、左から柄本明、中村勘三郎、小泉今日子
ニューヨークの路上に旅姿で立った、左から柄本明、中村勘三郎、小泉今日子

 【ニューヨーク23日(日本時間24日)=松田秀彦】雨の摩天楼にキョン2が現れた。東海道珍道中を描くコメディー時代劇映画「やじきた道中 てれすこ」(平山秀幸監督、11月3日公開)のプレミア試写会がニューヨーク市内で行われた。小泉今日子(41)は中村勘三郎(52)柄本明(58)とともに旅姿でセントラルパーク前に立つ珍パフォーマンスで作品をアピールした。上映後の反応も上々で続編に向けた強い意欲も口にした。

 セントラルパークの南西端にあり、観光名所でもあるタイムワーナーセンタービルのふもとにある大広場コロンバス・サークル。すぐそばを走るブロードウェーをイエローキャブ(タクシー)が行き交う中、江戸時代から飛び出した珍道中トリオが現れた。強風とどしゃ降りに見舞われ、ビジネスマンや観光客で人だかり…、というわけにはいかなかったが、世界一刺激的な街を走り続けているタクシー運転手たちも、ミスマッチな風景に思わず目を止めた。

 悪天候に数カ月かけて準備したスタッフも中止を覚悟した。それでも「絶対にやろう」と子供のようにはしゃぐ勘三郎の熱意は変わらなかった。「恥ずかしいねえ」としきりに照れる柄本。着物姿の小泉は、激しい雨にも笑顔で摩天楼を見上げた。「楽しかったですよ。雨だから地下鉄の駅に行ってみるのも面白かったかも」と乗り気だった。

 歌舞伎の大御所、名脇役、永遠のアイドルの豪華トリオによるストリートパフォーマンス。日本の街中ならパニック必至の顔合わせだが、米国なら旅姿の装いにのみ視線が集まる。その上、雨が加わり「珍道中」をアピールするには、うってつけだった。

 日本に先立ち、ニューヨーク在住の一般観客に作品を披露したこの日の上映会は、ニューヨーク芸術の聖地リンカーンセンターで前日22日に千秋楽を迎えた勘三郎率いる「平成中村座」の歌舞伎公演の勢いを借りる形で実現した。同センターに隣接する劇場で昼夜2回上映された。

 舞台あいさつに立った小泉は、撮影当時は想像もつかなかったニューヨーク進出に「とても不思議な気持ちです」。江戸の人情喜劇がニューヨークっ子にも伝わったのか、上映後に起きた拍手を聞いて感激していた。撮影では勘三郎、柄本という芸達者に囲まれて「勉強になった」という。今年はデビュー25周年。最近は映画に積極的に出演し、演技力と存在感が評価されている。ニューヨークで新たな刺激を受けた小泉は「この旅はまだまだ先に進んでいけばいいなと思っています」と同映画の続編参加にも意欲を示した。

[2007年7月25日9時56分 紙面から]

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