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裕ちゃん「黒部の太陽」予告編初DVD化
石原裕次郎さん(享年52)の幻の劇場予告編が39年ぶりによみがえる。裕次郎さんが製作・主演した68年公開の大ヒット映画「黒部の太陽」の予告編を収録したDVDを特典付録とした雑誌「サライ」(小学館)が2日発売された。同映画は「映画は映画館の大きなスクリーンで楽しむもの」という裕次郎さんの遺志で今もビデオ化、DVD化されておらず、予告編もお蔵入りとなっていた。
没後20年の今年、同誌が裕次郎さんの生涯を多角的に紹介する特集を組むことになった。同誌にとって芸能人の特集は今回が初めて。石原プロモーションによって「黒部の太陽」を含む裕次郎さん主演作6本の予告編を集めた特製DVDが制作され、特典として収められることになった。
同映画は当時、世紀の難工事といわれた黒部ダム建設に命を懸けた男たちの勇姿を描いた大作。裕次郎さんと三船敏郎さん(享年77)のトップスター初共演も話題となり、観客動員数は733万人を超え、日本映画のヒット記録を塗り替えた。
DVDに収められた同映画の予告編は4分25秒。建設会社の工事班長役の裕次郎さんと建設事務所次長役の三船さんの存在感ある演技のほか、裕次郎さんが全身打撲、手の指の骨折を負ったクライマックスの濁流事故シーンなど、日本映画史に残る名場面が登場する。裕次郎ファンはもちろん、日本映画ファンにとっても貴重なDVDとなっている。
[2007年8月3日7時52分 紙面から]
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