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小林政広監督「愛の予感」グランプリ

 スイス南部ロカルノで1日から開かれていた第60回ロカルノ国際映画祭が11日(日本時間12日)閉幕し、小林政広監督(53)の「愛の予感」が国際コンペティション部門で最高賞のグランプリに当たる「金ヒョウ賞」を受賞した。同部門には19作品が出品され、日本作品は「愛の-」のみ。日本人のグランプリ受賞は、61年の市川崑監督「野火」、70年の実相寺昭雄監督「無常」に続き3人目の快挙だ。

 主演も務めた小林監督は、プロデューサーの直子夫人とともに、賞金9万スイスフラン(約890万円)を獲得した。また、ヤング審査員などを含め計4つの賞を受賞。数千人が詰め掛けた授賞式会場で、小林監督は「4つもの賞をいただけるなんて信じられない気持ちです。審査員の方々に作品を理解してもらって、とてもうれしい。53歳になるが、あきらめなければ絶対に報われる」などと喜びを語った。また、共演の渡辺真起子(38)は「名誉の片隅にいることができて光栄」と話した。

 審査は仏女優イレーヌ・ジャコブや、中国のジャ・ジャン・クー監督が行い、全員一致で授賞を決めたという。ジャコブは「美学的に力強く、19本の映画の中で最も個性的」と評した。

 ロカルノ映画祭をはじめ小林監督作品は、ヨーロッパでの評価が高い。03年には同映画祭で「女理髪師の恋」が特別賞を受賞。カンヌ映画祭には99年から3年連続招待され、05年には「バッシング」がコンペティション部門に出品された。「愛の-」の日本公開は11月に予定されている。

[2007年8月13日8時34分 紙面から]

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