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麻生久美子W「寿」賞/ブルーリボン賞

 第50回ブルーリボン賞が22日、東京映画記者会(日刊スポーツなど在京スポーツ7紙の映画担当記者で構成)から発表され、麻生久美子(29)が「夕凪の街 桜の国」で主演女優賞を受賞した。年末にスタイリストと結婚。公私にわたり、おめでた続きとなった。授賞式は2月12日、東京・九段会館で行われる。

 先日、ある舞台を夫と観賞したという。以前は1人で関係者にあいさつしていたが、今は夫とともに行くようになった。麻生は「『うちのダンナさまです』と堂々と紹介できるのはすごくいいな、と。小さな幸せを感じています」。

 結婚を発表したのは、ドラマ「時効警察」でコンビを組むオダギリジョーの結婚会見の翌日。「昔から負けず嫌いなところがありますから。きっと僕の結婚に対しても、負けじと今日にしたんですよ」というオダギリのコメントに対し、「ひどいですよね。でもオダギリさんなりの優しさなので、ある意味うれしいですけど」。“手荒い祝福”にも自然と笑みがこぼれる。

 注目されたのは98年「カンゾー先生」(今村昌平監督)。評価以上に、今村学校で学んだことは大きかった。「人生勉強」と、寸暇を惜しみ読書する監督の姿が忘れられない。「映画に携わる者のあるべき姿を教えていただいた」。その後は映画中心に活躍を続ける。

 オダギリが指摘した負けず嫌いは、徹底的な役作りに反映される。「カンゾー先生」での海中撮影では前張りが取れてしまい、ほぼ全裸に。ハプニングにも「やらなくては」と演じきった。「時効警察」では阿波おどりをマスターした。

 原爆で生き残った罪悪感にさいなまれる女性を演じた「夕凪の街-」。原爆に関する写真集を見ることを日課にした。悲惨な光景に何度本を閉じかけたことか。「惨状が目に焼き付いて離れない役。(悲惨な)光景をパッと思い出せるくらいにならなければ」。撮影前の数カ月間、毎日ページをめくり続けた。

 戦争映画を避けて何も知らずにいたことを反省し、ゼロから学んでつかんだ主演女優賞。「この作品だから本当にうれしい」。撮影前に訪れた広島や長崎にも、いつか受賞の報告をするつもりだ。【近藤由美子】

[2008年1月23日9時17分 紙面から]

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