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熊坂出監督ベルリンで最優秀新人作品賞

 第58回ベルリン映画祭の授賞式が16日(日本時間17日未明)に行われ、日本の熊坂出(いづる)監督(32)の長編デビュー作「パーク アンド ラブホテル」(4月下旬公開)が最優秀新人作品賞を受賞した。熊坂監督は「本当にうれしいです。もっとすばらしい作品を作り、ベルリンに戻ってきたい」と話した。授賞式にははき古したジーンズ姿で出席し「こんな格好ですいません」。受賞などまったく考えていなかったからだったが、場内は爆笑に包まれた。

 同賞は06年に新設。出品部門を問わず優れた長編デビュー作に贈られる。日本人は初受賞。日本映画の主要賞獲得は02年の宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」のグランプリ(金熊賞)以来だ。

 「パーク-」は都会のラブホテル屋上にある公園に集まる孤独な女性たちの交流と再生を描いた。主人公のホテルオーナーを歌手りりィ(56)が演じた。今回は前衛・実験的な作品を集めるフォーラム部門に出品されていた。審査員からは映像美や新感覚の脚本などが高く評価された。

 同監督は立大卒。短編「珈琲とミルク」で05年「ぴあフィルムフェスティバル」に入選。フリーの監督としてテレビドラマの演出も手掛けてきた。「今後は映画で頑張ってみたい」。

 グランプリを争うコンペティション部門に選出されていた山田洋次監督(76)吉永小百合(62)主演「母べえ」は受賞を逃した。グランプリは警察特殊部隊と麻薬密売組織の戦いの実話を映画化したブラジル作品「エリート・スクワッド」(ジョゼ・パジーリャ監督)が受賞した。

[2008年2月18日8時9分 紙面から]

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