2015年夏のハリウッドは、超大作が大挙して公開される大乱戦になりそうです。今夏は、大ヒット作やシリーズの続編が多数ラインアップされており、熱い闘いが早くも来月から始まります。

 先陣を切るのは、4月3日に公開される2013年11月に事故死したポール・ウォーカーさんの遺作となる「ワイルド・スピード SKY MISSION」。シリーズ7作目となる今作を撮影中に亡くなってしまったウォーカーさんの代役は、CGと実の弟が務めています。前作「ワイルド・スピード EURO MISSION」(13年)はシリーズ史上最高の興行を記録しており、今作もそれをしのぐ大ヒットが期待されています。

 5月1日にはマーベルコミックのスーパーヒーローたちが集結した大ヒット作「アベンジャーズ」(12年)の続編「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」が公開されます。ロバート・ダウニー・Jr演じるアイアンマン、クリス・エバンズ演じるキャプテン・アメリカ、スカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウはもちろん、新キャラクターも登場し、ますますパワーアップ。こちらも前作を超えるヒットが期待されています。

 6月には14年ぶりの新作となる「ジュラシック・ワールド」が公開されます。93年に公開された「ジュラシック・パーク」とその続編でメガホンをとったスティーブン・スピルバーグ監督が総指揮を務め、これまでのシリーズの迫力をそのままに、さらにスケールアップした壮大な恐竜映画が再びハリウッドを席巻します。

 アーノルド・シュワルツェネッガーが、12年ぶりに復帰するシリーズ第5弾「ターミネーター ジェネシス」は、公開から31年がたちながらも今も根強い人気作。本作はリブート版3部作の第1作で、67歳のシュワルツェネッガーが再び出演するということで前作を超える盛り上がりを見せています。

 トム・クルーズが飛行機にぶらさがる空中スタントに挑戦したとして話題の「ミッション・インポッシブル5」も、7月31日に公開されます。当初は年末公開でしたが、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」とのバッティングを避けて大幅に公開を前倒しして夏映画として勝負に出ます。シリーズ最高のヒットとなった前作「ゴースト・プロトコル」を超えると噂のアクションシーンに注目です。

 他にも、35年ぶりの新作となる「マッドマックス」の続編「マッドマックス 怒りのデス・ロード」、世界一ダメでオヤジなテディベアが世界中を大爆笑させて大ヒットした「テッド」の続編「テッド2」、「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」(05年)のリメイク作「ファンタスティック・フォー」、人気シリーズ「トランスポーター」を新キャストでリブートした「トランスポーター リフュールド」なども今夏公開を控えています。久々に復活する作品も多く、ハリウッドの一時代をつくった作品がどのようによみがえるのか楽しみでもあります。

(このコラムの更新は毎週火曜日です)