昨年末にこの世を去った女優キャリー・フィッシャーの遺作となる「スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ」と「エピソード9」の内容が変更になるのではないかとファンの間で憶測が広がっていましたが、どうやら予定通り公開されることが明らかになりました。ディズニーのロバート・アイガーCEOがこのほど、「2016年末に私たちは(フィッシャーの死という)悲しい出来事に直面しなければなりませんでした。彼女は「エピソード8/最後のジェダイ」に出演していますが、彼女がこの世を去ったとはいえ、その内容を変更することはありません」と記者会見でコメント。脚本の修正やデジタルイメージを使ったCGで登場させるようなことはしない考えを示しました。

 フィッシャーは亡くなる前にすでに「エピソード8」の撮影は終えていますが、それに続く「エピソード9」は年末から年明けにかけてクランクイン予定のため、脚本の大幅な見直しが必要になるだろうと言われていました。そのため、昨年公開された初のスピンオフ「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」に1994年に他界したピーター・カッシングがCGで登場したように、フィッシャーもCGでよみがえらせる可能性が取りざたされていました。

 2015年に公開された「フォースの覚醒」で32年ぶりにレイア姫を演じたフィッシャーは、今年12月に公開される「エピソード8」でも象徴的な場面に登場すると言われています。さらにそれに続く「エピソード9」でも重要な役を演じるのではないかと噂されていただけに、ファンにとってはまだまだ気がかりなことがたくさんあります。「エピソード8」がレイア姫が登場する最後の作品となるのか? 「エピソード9」にも再び登場する可能性があるのか? さらに、代役を起用する可能性など、気になる詳細は一切明らかにされていないため、今後の展開が気になるところです。「(フィッシャーの)演技に我々はとても満足しており、そのまま残されることになります」とアイガーCEOは語っていますが、ストーリーやプロットなどはこれまで通りベールに包まれたまま。おそらく「エピソード8」が公開されるまではその全貌も明かされることはないでしょう。

 「フォースの覚醒」では、レイがルーク・スカイウォーカーのもとを訪れて古いライトセーバーを手渡すシーンがラストでした。「エピソード8」はその続きから始まると言われており、レイとルークの関係に焦点が当てられたものになると見られています。作品の今後はまだ誰にも予想できませんが待望の「エピソード8」は、12月15日全米公開予定です。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)