レッドカーペットに頻繁にツーショットで姿を見せるなど、結婚1年目を迎えた妻アンバー・ハード(29)とラブラブなジョニー・デップ(52)。今月3日より開催されたサンタバーバラ国際映画祭で「マルティン・モダン・マスター賞」を受賞したデップが、スピーチでハードとのなれそめについて初めて明かした。

 米ピープル誌によると、デップはスピーチで、「(撮影後も)彼女のことが頭から離れなくて、探し求めたんだ。実は、お互いが、お互いを探し求めていた。本当に偶然だったんだけど、それが映画”ラム・ダイアリー”の記者発表の初日のことだった。それで、その日のうちに結婚したんだ!」と語ったという。「記者発表の日に結婚した」とデップはコメントしているが、2人は2年近く交際した末、昨年2月にバハマのビーチとロス市内の邸で、2度にわたりプライベートな挙式を行ったというのが公式な経緯である。

 デップの今回のコメントによると、ハードとは2010年に映画「ラム・ダイアリー」(2011年全米公開)での共演をきっかけに知り合ったが、2011年、同映画のPR中に関係が本格的にスタートしたことになる。デップは2012年、14年間にわたりパートナー関係(事実婚)にあり、2人の子供をもうけた女優で歌手のヴァネッサ・パラディ(43)との破局を正式に発表したが、2011年から2012年初めにかけて、すでに関係危機が広く知れ渡っていた。破局を正式に発表した数カ月前から、別居していたとも報じられている。

 今回デップが明かしたタイムラインによれば、2010年の映画の撮影中に、まだパラディとの関係が続いていたデップとハードはすでにひかれ合っていたようで、つまりは不倫ということになる。タイミング的に見ても、ハードとの関係がパラディとの破局の大きな引き金になったことは間違いない。デップは今回の映画祭でのなれそめ発言で、これまで飛び交っていたちまたでのうわさや報道をついに認めた形となった。

 パラディは自らの仕事をセーブし、夫であるデップを長年にわたり支えてきたが、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの爆発的ヒットにより、それまでのプライベート優先の生活が一変し、家庭を顧みなくなったデップとの溝が深まっていたともいわれている。そんな時期にデップがハードと出会ったのも、運命だったのかもしれない。パラディのほうは、デップが23歳年下のハードと交際を始めたことについて、皮肉をこめて「ミッドライフ・クライシス(中年の危機)」と呼んでいたとも報じられている。

 パラディとは14年間にわたり事実婚関係にあったにも関わらず、ついに結婚しなかったデップが、ハードとはあっさりと結婚してしまったのも興味深い。バイセクシュアルであることも公言するなど、若さに加え、自由奔放なハード。2012年には同性愛の恋人ができて、デップとは一度別れているだけに、「結婚でもしなければ、彼女を引き留めておくことはできない」とデップに思わせる何かがあったのかもしれない。

【鹿目直子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「SPY!CELEBRITY」