日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


映画この一本

映画この一本

 洋邦問わず、日刊スポーツの映画担当記者がオススメ映画を紹介します。

無駄肉ゼロ 生田斗真の全裸

[2014年2月16日10時3分 紙面から]

◆土竜の唄 潜入捜査官REIJI(日)

 「悪の教典」から「忍たま乱太郎」まで、振れ幅でかすぎの超ユーティリティーな三池崇史監督と、新たに「あまちゃん」いう金看板を背負い込んだ脚本家の宮藤官九郎。超ビッグネームの合体か。ムチャしよるな、東宝は。ハチャメチャの2乗は、やっぱりハチャメチャやった。乱闘やダンスシーン? は三池ワールド、おかしな会話と間合いはクドカンワールド。気持ちよ~く、お遊びがすぎてます。特に冒頭5分はすごい。すごすぎる。

 生田斗真、ようやった。「脳男」もやばかったけど、今度はスッポンポンで、股間に紙1枚の拘束プレーやからな。もはやジャニーズやない。頭の線の切れた役が十分にできる。女性ファンはどん引きするか…いやムダ肉ゼロの体に「やっぱりステキ」と思う女もおるか…。まあとにかくイケメンにひがみがちな男の評価は、上がる。「スカした2枚目と思てたら、やるやんけ」ってな感じです。

 出演者全員の勢いが、全編にあふれてる。“クレイジー・パピヨン”こと日浦役の堤真一。チョウ柄のスーツ着て、楽しそう。さすが七夕生まれ(誕生日が7月7日)ですな。ナイナイ岡村はネコなまりのやくざを、ぶっ飛んで演じてる。遠藤憲一、吹越満、皆川猿時の“警察・麻取トリオ”は、三池&クドカンの代理連合でエエ感じです。猿時の局部アップは、グロすぎたけど…。

 続編やるやろな。練れる分、おもろなるやろから、こうご期待やわ。【加藤裕一】

映画この一本の最新記事





日刊スポーツ購読申し込み 日刊スポーツ映画大賞