「坂道の火曜日」は今週から欅坂46原田葵(19)の登場です。昨年4月から学業のために休業し、大学に合格。7月の野外ライブ「欅共和国」から復帰しました。仲間との涙のエピソードや、受験を終えての率直な心境を語ります。

全国アリーナツアーへの意気込みを披露する欅坂46の原田葵(撮影・小沢裕)
全国アリーナツアーへの意気込みを披露する欅坂46の原田葵(撮影・小沢裕)

「久しぶりに会った人からは『大人っぽくなった』って言われるんですよ」と得意げに話した後、「中身は全然変わってないんですけどね」と照れ笑いした。人なつこい笑顔は変わらない。1年以上のブランクはあったが、ダンスは体に染みついていた。

「体力は心配なかったです。『欅共和国』の前、みんなとリハーサルで合流する前に、ダンサーさんと2人で全曲確認して『あ、いけるね』と言われました。この1年で新たに全員でそろえるようになった振り付けとかは、ふーちゃん(齋藤冬優花)に教えてもらいました」

久々に再会したメンバーからは「お疲れさま」「勉強頑張ったね」「無事終わってよかったね」など優しい言葉を掛けられた。「みんな保護者みたいでした」と笑う。「欅共和国」本番直前には平手友梨奈(18)から「戻って来てくれて、ありがとう」と言われた。「ガン泣きしちゃって、みんなから笑われました。『また、すぐ泣く~』って。だって、てっちゃん(平手)からそんなこと言われたら、そりゃ泣いちゃいますよね」と弁明した。

受験勉強中は、テレビは晩ご飯の時に見る程度だった。「歌番組で欅坂46を見ていました。2期生ちゃんが入っていてびっくりして、ファン目線になってましたね」。

欅坂46としての活動もあったため、周囲よりも受験勉強のスタートは遅れた。「ちょっと後悔しそうになりました。でも、芸能活動をして、紅白も出て…なんて、普通の高校生じゃできない。自分しかできないと思って、前向きに頑張りました」と振り返った。

ファンからの声も届いていた。「毎日ファンレターやメッセージを送ってくださる方もいて。ファンの皆さんのおかげで、もう1回欅坂で頑張ろうと思うことができました。『欅共和国』で温かく迎えてくださって本当にうれしかったです」と感謝した。【横山慧】(つづく)

◆原田葵(はらだ・あおい)2000年(平12)5月7日、東京都生まれ。15年8月加入、欅坂46の1期生。愛称「あおい」「あーちゃん」。特技はバレエ。中日ドラゴンズのファン。156センチ。血液型AB。

(8月6日付紙面に掲載したものです)