乃木坂46の遠藤さくら(19)が、明日9日発売の新曲「ごめんねFingers crossed」で自身2度目のセンターを務めます。加入3年目の4期生。意識も変化し、少しずつ積極性が増してきました。先輩の1期生齋藤飛鳥(22)との“姉妹”関係にも迫ります。

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19年9月「夜明けまで強がらなくてもいい」以来、2度目のセンターを任された。「まったく予想してなかったですし、とにかく焦りました」。同期や先輩の言葉が支えになった。「かっきー(賀喜遥香)が『私も負けないように頑張りたい』ってすぐ連絡をくれて。(大園)桃子さんも『無理しないでね。飛鳥さんが守ってくれるから大丈夫だよ~』って。うれしかったです」と感謝した。

グループのエースでもある3つ年上の齋藤のことは「姉のように慕っています」という。「現場でも『大丈夫か~』『無理してないか?』ってすごく声を掛けてくださいますし、家に帰ってからもよく電話します。本当のお姉ちゃんのような時もあれば、もうお母さんみたいに面倒を見てくれる時もあります」と笑った。

乃木坂46では過去に12人がシングルセンターを経験しているが、複数回務めたのは卒業した生駒里奈(25)白石麻衣(28)西野七瀬(27)と、齋藤に続いて遠藤で5人目。「生駒さん、白石さん、西野さんがセンターをしている曲の動画とかを見たりするんですけど、やっぱり見せ方もうまいし、オーラとか、圧倒的な差を感じます」と言う。

新曲「ごめんねFingers crossed」の思いを語った乃木坂46の遠藤さくら(撮影・中島郁夫)
新曲「ごめんねFingers crossed」の思いを語った乃木坂46の遠藤さくら(撮影・中島郁夫)

「前回のシングルも、センターの山下(美月)さんが何でもこなして、めちゃくちゃ堂々としていて。私にはそんな風にできないです、って飛鳥さんに打ち明けたら『さくらはさくらだし、今までのセンターの人たちと比べることはないよ』と言ってくださって、気持ちが軽くなりました。いつでも電話していいよと言ってくださるので、本当に甘えて電話しています。泣きながらかけたこともありますね…(照れ笑い)」

先輩との距離が縮まった影響もあってか、テレビ東京系「乃木坂工事中」(日曜深夜0時)でも少しずつ積極性が出てきた。先月23日放送回では、大量のわさび入りすしを食べる企画で「私やりますよ。だって先輩にわさびなんて食べさせられない!」と志願し、スタジオを沸かせた。「とっさに出た言葉でした。2年前の私だったら、あそこで言葉を発することすらできなかったと思います」。

どちらかといえば控えめでおとなしいタイプ。今年3月には同番組内で、質問にうまく返答できず泣いてしまうこともあった。「ふがいなくて、情けないと思ったし、めちゃくちゃ悔しかったですね」と反省。「でも、先輩方がフォローしてくださったので、ありがたかったです。甘えながら、支えられながら、なんとか頑張れていると思います」と感謝した。

「ごめんねFingers crossed」はクールな世界観のリズミカルなナンバー。「3年目ですし、ちゃんと成長した姿を見せなきゃいけないというプレッシャーはあります。自分ではまだまだ全然だ、って思うんですけど、前向きに精いっぱい頑張ります!」。【取材・構成=横山慧】

◆遠藤(えんどう)さくら 2001年(平13)10月3日、愛知県生まれ。18年11月加入の4期生。愛称「さくちゃん」「えんさく」。ファッション誌「non-no」専属モデル。164センチ。血液型不明。