肺炎と気管支炎で今月中旬に約1週間入院していた中居正広(44)が、28日に放送されたニッポン放送「中居正広 ON&ON AIR」内で詳細を語りました。血液検査の結果、肺炎に加えて「軽い肝炎」と診断されたことも明かし「おかげさまで健康になりました」。

 入院の間、自身のレギュラー番組を休んだことがショックだったようで「体調崩さなくても生きていける人間なのにおかしいな~、何がそうさせたのかな~」と戸惑いを隠せない様子。「ものすごい汗かいて、風邪かなと。本当にしんどくて」「おかげさまで健康になりました」などと話しました。

 実は、中居さんが肺炎で入院したのは今回が初めてではありません。20歳だった93年2月、インフルエンザを悪化させたことによる急性肺炎で都内の病院に入院し、10日間の入院を経験しています。当時の退院の模様を取材しているのですが、まだSMAPがブレークする前。芸能面のベタ記事扱いで、原稿に「SMAP(スマップ)」とルビがふってあるのも懐かしく感じます。

 今では考えられませんが、取材に来たのも、確かスポーツ紙4紙だけでした。仕事だった稲垣吾郎を除く4人のメンバーが病院玄関前で花束を贈る流れ。中居さんたちを待つ間、記者たちで「向こうの方が人数が多い」と雑談したことを覚えています。

 退院直後にもかかわらず、中居さんは私たち4人に「寒いところありがとうございます」と気遣ってくれました。記事を読み返すと、ベスト体重から4キロやせたとか「入院中はワイドショーばかり見ていて主婦みたいでした」とか、当時から過不足ないコメント力の持ち主だったことが分かります。病み上がりの人を2月の寒空に拘束するのも気が引ける私たちの空気を察し、「僕がいない方がメンバーたちがテレビで生き生きしてたのはなぜだ」と笑わせ「早く本調子に戻して、いつもの中居君らしく明るく頑張ります」と抱負で結ぶあざやかさでした。

 ベタ記事だったので写真はついていませんでしたが、撮った写真は本紙データベースに残っていました。庶民的な病院の玄関前で、左から森且行、草なぎ剛、中居、香取慎吾、木村拓哉の順に立っています。隣にじゃまな路上駐車の車が写っていたりするアットホームな写真で、中居さんは仲間からの花束をうれしそうに抱えています。この半年後くらいに、木村さんが「あすなろ白書」でブレークし、SMAP人気が急上昇。冠番組「SMAP×SMAP」が始まったのは、この3年後のことです。

 売れない時も、ビッグネームになった今も、メディアを通じてファンにきちんと説明する中居さんの姿勢は変わっていませんね。人柄とプロ意識に、あらためて感銘を受けるばかり。どうぞ無理をせず、お大事になさってください。

【梅田恵子】(B面★梅ちゃんねる/ニッカンスポーツ・コム芸能記者コラム)