大阪・ミナミの道頓堀に、中国の家電大手、海爾(ハイアール)の巨大広告が登場した。23日夜から広告の点灯を始める。

 ハイアールは、2年前に三洋電機の白物家電事業を買収したことで知られる。これまでオリンパスが広告を展開していた場所に「世界の家電

 ハイアール」と書かれた赤い看板を掲示することになった。道頓堀は大阪屈指の繁華街で、特に江崎グリコのネオン広告などで知られる戎橋付近は、中国など外国の観光客も多く訪れるため、効果が大きいと判断した。

 ハイアールの日本での売上高は、三洋電機から買収した「AQUA(アクア)」ブランドが約7割を占めるため、日本でのブランド浸透に力を入れている。

 一方のオリンパスは、損失隠し事件以降、ソニーと資本・業務提携して構造改革を推進中。道頓堀には94年からネオン広告を設置してきたが、経費削減の一環として昨秋に広告を終了した。