無人補給機「こうのとり」に載せて8月に国際宇宙ステーションに届ける小型の人型ロボット「キロボ」が、東大などにより公開された。

 キロボは人工知能を搭載し、日本語で会話が可能。11月にもステーションに向かう若田光一さんを宇宙で待ち受け、日本人初の船長になる若田さんの話し相手となる。

 キロボは身長約34センチ、体重約1キロ。ロボット飛行士になった理由を問われると「宇宙が好きだったから」と返答。会話のできるロボット飛行士は初めてといわれ「僕にとっては小さな一歩。だけど、ロボットにとっては大きな一歩だ」と、過去の名言を引用して応じた。

 キロボを載せたこうのとりは、8月4日にH2Bロケット4号機で種子島宇宙センターから打ち上げられる。開発に携わった高橋智隆・東大特任准教授は「人とロボットが共生する、そんな明るい未来をつくりたい」と話している。