アサヒビールは、NHK連続テレビ小説「マッサン」のモデルであるニッカウヰスキー創業者竹鶴政孝氏が当時手掛けた商品の復刻版を、来年1月から相次いで発売する。当時の味と、瓶のデザインを再現した。「マッサン」が佳境に入るタイミングに合わせた。アサヒビールはニッカの親会社。

 竹鶴氏がデザインしたラベルを取り入れた「初号ブラックニッカ復刻版」は、来年1月27日に発売される。豊かな麦の香りと、ほのかな甘さが特徴だ。ブレンダーが、現存する1956年当時の商品を味見しながら作り上げた。12万本限定で、参考価格は1836円。

 2月24日には「初号ハイニッカ復刻版」も発売する。軽やかで、飲みやすく仕上げた。3月以降も、同様の商品を販売する計画だ。アサヒビールの平野伸一専務は記者会見し「テレビ小説とともに、当時の味も楽しんでもらいたい」。

 サントリー酒類も、創業者鳥井信治郎氏が1937年に発売したウイスキー「角瓶」の味とラベルを再現した商品を、来年2月17日に12万本の数量限定で発売する。鳥井氏も「マッサン」の登場人物のモデルになっており、堤真一が演じる「鴨居の大将」として人気を集めている。

 発売する「サントリーウイスキー角瓶43度

 復刻版450ミリリットル」は、やや高めのアルコール度数にした。炭酸水で割って飲むと、食事に合うという。瓶のラベルには、発売当時の社名「寿屋」の名前を取り入れた。希望価格は1404円。

 「マッサン」ファンは、2人の味を飲み比べてみては。