22日に腎臓がんで死去した作曲家三島大輔(みしま・だいすけ、本名・臼井邦彦=うすい・くにひこ、享年73)さんの通夜が24日、横浜市のメモワールホール瀬谷で行われた。

 三島さんが手掛けた「みちのくひとり旅」「旅路の果ての…」などを歌った山本譲二(65)ら多くの音楽関係者が参列した。

 関係者によると、三島さんは13年6月に肺がんの診断を受け、入退院を繰り返していたが、昨年12月に医師から「年内」との余命宣告を受けていた。そして、22日午前7時40分、横浜市内の自宅で家族にみとられながら亡くなった。その状況を知る山本は、しみじみと話した。

 「病院にお見舞いに行って、『先生、曲を作ってください』と話すと元気になるんです。自分や妻、スタッフが何度もお見舞いに行っては、足をもんだりしていました。本当は今日(24日)、ご自宅にお伺いする予定だったんです。なぜ待っていてくれなかったのか…。1枚目のアルバムと2枚目のアルバムの全作品が三島作品でした。『旅路の果ての…』は35周年記念曲で、先生に作ってもらった最後の作品になってしまいました。明るいことが好きな先生だったので、涙は見せません。泣いたら、先生に『元気を出せ』と怒られそうだから」

 喪主は妻の千枝子(ちえこ)さん。葬儀・告別式は25日午前11時から同所で行われる。