21日に膵臓(すいぞう)がんで亡くなった歌舞伎俳優坂東三津五郎さん(享年59)の密葬が24日、都内の自宅で行われた。

 東京・歌舞伎座の昼の部に出演中の喪主の長男坂東巳之助(25)の帰宅を待って、密葬は午後1時すぎに始まり、午後2時ごろに巳之助、長女の女優守田菜生(30)、次女の舞踊家幸奈さん(28)ら家族といとこの女優池上季実子(56)らが見守る中、出棺された。午後3時に都内の火葬場で荼毘(だび)に付された後、遺骨となって自宅に帰った。

 今日25日午後3時から東京・青山葬儀所で行われる本葬では、一般ファンの参列を受け付けることになった。親友の中村勘三郎さんとともに「納涼歌舞伎」を立ち上げ、舞踊の名手として歌舞伎での活躍はもちろん、映画、ドラマでも親しまれただけに、多くのファンが参列しそうだ。弔辞は尾上菊五郎(72)、松竹の迫本淳一社長らが読むという。