映画「風に立つライオン」(3月14日公開)の完成会見が25日、大阪市内のホテルであり、主演の大沢たかお(46)石原さとみ(28)三池崇史監督(55)が出席した。

 さだまさしがアフリカ・ケニアで国際医療活動に従事した日本人医師・柴田紘一郎氏をモデルにして、87年に楽曲を発表。その歌にほれ込んだ大沢が小説化を熱望、さだが13年に執筆し、それを原作に映画化された。

 日本映画界屈指の美男美女の初共演で、三池監督が2人を絶賛した。

 大沢とは「藁の楯」などでも仕事をしており「同じ生命体とは思えない。嫉妬の対象。熱いけれど、暑苦しくない。そこが今回演じたコウイチロウ(柴田紘一郎)とリンクしてすばらしかった」と絶賛。石原とは初仕事となり、看護師を演じたが「医療関係者全員に同じことを言われたんです。『こんなキレイな看護師はおらん』と。それはリアリティーのなさだし、映画には致命傷になるんですが…全く問題なかった。役の草野和歌子として輝いていた。スペシャルな能力ですね」。

 一方、大沢は石原について「外見はきれいでかわいくてパーフェクト。でも、初めてのアフリカロケで大丈夫かなと思ったら、いつも笑顔で男性ばかりの現場を明るくしている。『この人、男か?』と一瞬思いました」と表現。石原は大沢について「明るくて、楽しくて、説得力ある言葉を口にして。本当にコウイチロウのような方なんです。ケニアでどんなにハエが飛んでいても集中力を切らさないし…」と笑顔で話していた。