TBS定例社長会見が25日、都内の同局で行われ、石原俊爾社長が「水曜日のダウンタウン」など不適切な演出や編集があった番組について謝罪した。

 「番組内で視聴者の皆さまに誤解を与える放送をいたしました。この場をお借りしまして、視聴者、関係者の皆さんにおわび申し上げます」

 今後について「視聴者の方の信頼を裏切ることのないよう、現場に厳重注意をするとともに、再発防止策を徹底するよう指示したところです」と話した。

 関係者の処分については厳重注意をしたと強調した上で「まだやる、やらないという話はない」とした。

 津村昭夫編成局長は原因について言及した。「基本的な、連絡をして共有するという部分が欠落していた。認識の甘さがあった」。事実に反する内容を放送することに至った具体的な経緯も説明した。1月28日放送の「水曜日のダウンタウン」では、実際は10個完売した福袋を「1つも売れず」と紹介したが「取材した日には売れていなかったが、翌日に売れていた。だが番組スタッフがいなかった」と弁明した。

 同番組は同日放送で取り上げたブックオフの福袋について「買うヤツはどうかしてる」などの表現を繰り返し、中身に価値がないかのような誤解を視聴者に与えたとして後日に謝罪。今月4日放送の同番組でも、出演者から誤解を招く不適切な編集を指摘されたが、打ち切りの可能性を聞かれると「続けます」と否定した。

 1月28日放送の「水トク! 激闘大家族 激闘大家族スペシャル」では、再現映像だったにもかかわらず、番組内で再現であることを示さずに放送したが「放送倫理、認識が至らなかった」と全面的に謝罪。今後の改善策については「ちゃんと話をして制作の中で共有して判断する。基本的なことをやる」と話した。