松山ケンイチ(29)が12年NHK大河ドラマ「平清盛」以来3年ぶりに連続ドラマ主演を務めることが25日、分かった。WOWOWドラマ「ふたがしら」(6月スタート)でダークヒーローを演じる。

 再び時代劇に挑む。原作はオノ・ナツメ氏の人気漫画。松山自身がドラマ化を熱望して実現した。舞台は江戸時代。悪人から汚れた金をせしめる野心的な盗賊の弁蔵を演じる。栄華を極めた平家一門の棟梁(とうりょう)を演じた大河と対照的なキャラクターだ。盗賊一味の跡取りに、頭から指名されていた自分がなれなかったことに納得がいかず、早乙女太一(23)演じる宗次と一味を離れ、旅に出る物語。「時代劇をやれる機会に恵まれ、とてもうれしく思います。太一君とどんなコンビになるのか、自分自身とても楽しみ」と話している。

 収録は全編京都で行い、来月からスタートする。「平清盛」でも京都ロケを行っており、松山にとっては3年ぶりの「里帰り」となる。

 「平清盛」終了後は、妻の女優小雪(38)との間に2児をもうけ、パパになった。私生活で大きな変化があっただけに、演技にどう反映されるかも注目だ。

 映画「ジョーカー・ゲーム」などを手掛けた若手アクション映画の旗手、入江悠監督(35)が演出する。スピード感あふれる映像表現を得意にしており、今作でもその手腕が発揮されそう。「松山さん、早乙女さんとご一緒できることが今からとても楽しみ」と話している。