特発性拡張型心筋症のため亡くなった元フジテレビアナウンサー、宮崎総子さん(享年71)の葬儀・告別式が28日、大阪・箕面市立聖苑で行われ、喪主で女優の仲代奈緒(41)は「母の最後のステージ、母にも最高だったと言ってもらえると思う」と笑顔で見送った。

 奈緒は宮崎さんの実子ながら、宮崎さんの実姉、故恭子さんと俳優仲代達矢(82)夫妻の養女。近年は大阪で宮崎さんと生活をしており、宮崎さんは昨年末まで、奈緒の主宰する朗読劇「大切な人」に出演するなど、元気だった。

 同12月18日の入院後、体調が回復せず、亡くなったが、奈緒によると、宮崎さんは最後まで舞台復帰をあきらめていなかった。

 「母も舞台の人なので、最後のステージは最高のものにしたいと思って頑張りましたが、たくさんの友人にも来てもらい、ハートのある弔電もいただき、最高のステージが作れたと思います」

 前日の通夜には仲代達矢も駆けつけ、奈緒と並んで親族のあいさつに立ったが、この日は、奈緒が1人で応対。涙を見せることもなく、気丈につとめあげた。

 「私にとって、母が亡くなるというのが一番の恐怖で、いざとなったらどうなるんだろう? と思っていました。でも、皆さんが来てくれて、母が喜んでいる気持ちが伝わってきて、ずっと、母が近くにいるような気がして寂しくない。笑みがこぼれるんです」

 奈緒は言葉通り、ときおり笑顔を見せながら取材に答えていた。