女優永作博美(44)が28日、東京・丸の内TOEIで行われた主演映画「さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~」(チアン・ショウチョン監督)の初日舞台あいさつに出席した。

 日本海を望む小さな船小屋を改造し、コーヒー店を営む店主(永作)が、佐々木希(27)演じるシングルマザーやその子供たちと交流しながら、生き別れになっていた父の帰りを待つストーリー。初のシングルマザー役に挑んだ佐々木は、撮影当初、「戸惑い、毎日葛藤していた」と本音を明かしつつも、「たくさんの方に支えてもらえて、楽しくなっていった」と振り返った。

 佐々木は中でも、永作に対して「まあ…助けていただきました!」と言葉に力を込めて感謝した。「言葉に表せないくらいすばらしく、すてきな方。テレビで見ていても、すてきだと思っていたけど、今回あらためて感じました」。永作も照れながら「(佐々木の)成長が目に見えて、すてきな時間をご一緒させていただいた」と返した。

 撮影中は、2人とも子役の桜田ひより(12)保田盛凱清(ほたもり・かいせい=7)にベタベタだったという。佐々木は「撮影以外でも常に一緒にいたので、楽しかった。母性本能をくすぐられる。ゲームとかトランプとか、シャボン玉とか、大自然の中に遊んでもらった」。永作も「普段、遊んでいる姿と、本番に入った姿が変わらないのがすてき。伸び伸びと、お芝居じゃなく、動いてくれた。それを見ながら、なごんでいた」と話していた。

 同作はチアン監督の出身地・台湾のほか、香港や韓国など世界17カ国・地域で公開されることもこの日、発表された。保田盛は「外国のことは分からないけど、僕はこの作品が大好きなので、みんなに大好きになってもらいたい」と話した。

 ほか臼田あさ美(30)も登壇した。