声優ささきいさおが4日、映画「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」日本語吹き替え版完成披露試写会に出席し、シルベスター・スタローンを演じる難しさと役作りで心がけたエピソードを明かした。ガールズユニットX21の泉川実穂、白鳥羽純、籠谷さくらも登壇した。以下、会場での一問一答。

 -シリーズ最新作をご覧になった、率直な感想は

 ささき 1本の映画の中で、これだけの大スターがそろっていて、しかも第3弾! 自宅でブルーレイとDVDで何回もみられて、うれしいですよね。最近の映画はオールスターものが多いけれど、このシリーズが最初でしたよね。意外と何回みても見落としていることがあるので、繰り返しみることで発見があるので、それもいいですね。

 -ささきさんからみた本作の、特にオススメをしたいシーンは

 ささき メル・ギブソンとの最後の対決シーンですね。出演者は多いけれど、うまく割り振っていて、それぞれの見せ場もある。若手はアクションの素早さ、ベテランは、それなりの存在感で戦う。すごく面白いと思います。

 -長年スタローンを演じていますが、彼の魅力はどこでしょう

 ささき 「ロッキー」以降、68歳でも衰えない肉体美とかね。鍛え上げていますよ。しかも自分で脚本と監督もこなして、大ヒットを飛ばし続けている。そして、映画づくりへの情熱。ほかの俳優にないエネルギーとすばらしさですね。僕は、彼ほどトレーニングしていないので、毎週ジムに通うくらい。ハードなことはやってません(笑い)。

 -スタローンを吹き替えるにあたって、何を気をつけていますか

 ささき 今までの悪役や敵役の方は声が高めでしたが、今回のメル・ギブソン役は磯部勉君なので、声が低いわけですよね。僕も低めに出しているので、だからマイナス効果にならないようにしようと。あとは若手への気遣い。スタローンは愛情を持って彼らの個性をいかしているので、兄貴分の良さも出さなくちゃいけなかった。

 -そして豪華な吹き替え版声優陣! 共演の感想はいかがですか

 ささき ハリソン・フォードの村井国夫さん、メル役の磯部君などは、声優としての共演は初めてだったので、とても新鮮でしたね。最近はアテレコ現場に行っても知っている人が少ないけれど、今回は主役級なのですごかった。しかも全員がスタジオに一堂に会したので、これは初めてのことで躍動感が出た。すごく楽しかったです。

 -最後に今回の作品を楽しみにしているファンへメッセージを

 ささき 僕らは吹き替えを担当するけれど、その良さは字幕をみなくていいので、役者の表情を楽しめること。役者の芝居が丁寧にみられる。字幕を追うと、芝居がおろそかになるけれど、吹き替え版は貴重だと自負しています。