電撃ネットワークの三五十五(さんご・じゅうご)さん(本名・小林祐司=こばやし・ゆうじ)が3日夜、肺がんのため死去した。52歳だった。一昨年7月に肺がんで余命1週間と宣告され、抗がん剤治療を受けていた。6日に親族だけで密葬が行われ、お別れの会が後日行われる予定。

 電撃ネットワークのリーダー南部虎弾(63)によると、亡くなったのは3日午後11時ごろ。病室で看病をしていた母親が気づくと、静かに息を引き取っていたという。

 昨年12月21日、都内で上演された舞台「電撃クレージーナイト 忘年会ダァー!」に病院の許可を得て駆けつけ、ステージに上がった。車椅子姿で、脳にがんが転移したため、目は光を感じるだけで、手足はしびれたままだった。それでも会見で「足だけでもよくなれば立ち上がれる。完全復帰できるように頑張ります」と話していた。

 亡くなってから2時間後に対面した南部は「12月にメンバーそろって皆さんの前に出たのが最後になってしまった。薬の副作用で体全体がかゆくなり、苦しくても口に出さず、復帰の気持ちを持っていた」。また「顔は穏やかで、笑みを浮かべていた。今にも起きてきそうな感じで冗談なのかと思った」と話した。

 三五さんは電撃ネットワークでパフォーマンスの進行役を担当していた。