歌手華原朋美(40)が、元恋人の小室哲哉(56)と約16年半ぶりにタッグを組むことが16日、分かった。約9年ぶりのオリジナルシングル「はじまりのうたが聴こえる」(5月20日発売)で、今年デビュー20周年を迎える華原にとって、原点回帰の新曲。小室が作曲し、華原が自ら詞を手掛け、小室との交際時のことも思わせる歌詞をつづった。

 華原が再び小室の楽曲を歌う。1998年10月のシングル「daily news」以来約16年半ぶりだ。華原は言った。「20周年というとても意味のある今年、歌手華原朋美の原点をもう1度大事にしたいと思いました」。

 99年5月に破局。その後、交際中からの精神不安定が悪化し、薬物依存などを理由に07年から約5年間活動を休止。復帰1年後の13年12月、フジテレビ系「FNS歌謡祭」で小室と約15年ぶりに共演した。生放送でかつて迷惑を掛けたことを謝罪した。その後も音楽番組などで共演し、昨年12月に、華原側から小室に楽曲提供を依頼した。共演時に打ち合わせも重ねながら、華原が詞をつけた。

 97年のシングル「たのしく たのしく やさしくね」で詞を共作し、以降も華原が作詞することはあったが、今年2月のイベントでは「ウミガメになった気分。涙を流しながら、1文字1文字を生んでいる。これまでの人生も華原朋美怖い! というくらい、壮絶ですよね」と話していた。

 曲調はミディアムバラード。タイトルの「はじまりのうたが聴こえる」から詞が始まり、「♪消えてしまいたい 何もいらない 暗闇の中 叫び続けた」「♪遠い昔に 重ねた愛は 辿りつかずに 消え去ったけど」など、自身の経験を詰め込んだ。「今の自分があるのは、これまでの自分があったから。小室さんのメロディーを聴いた時、心からそう感じた。私の人生を素直に言葉にすることができました」。

 今年は6月にベストアルバムを発売し、今夏には全国ツアーも控える。「ここから始まる新たな旅立ちの歌です」。曲の最後にも「♪私は負けないよ」とつづっている。

 同曲は、4月からテレビ東京系「水曜ミステリー9」(水曜午後9時)のエンディング曲にも決定した。