ABCの朝の情報番組「おはよう朝日です」(月~金曜、午前6時45分)の司会を務める浦川泰幸アナウンサー(43)が27日、同番組を卒業し、後任の岩本計介アナウンサー(39)に“宮根超え”を託した。

 浦川アナは2010年、同局の先輩で「おは朝」の司会を20年間務めたフリーアナ宮根誠司氏(51)の後任として5代目に就任。関西の朝を代表する人気番組の司会を5年間務めてきた。

 放送終了後、会見した浦川アナは「宮根さんから僕に司会が代わって頼りないと思われた視聴者も多かったと思いますが、関西で一番の番組を5年間、務めることができました。ありがとうございました」と充実した笑顔を見せた。「おは朝」のバトンを受けてから宮根氏とプロ野球の取材などで球場で会う機会もあったが「ここ1、2年、宮根さんのあいさつの際の『ヨッ!』に温かみが出てきたように感じていました」。直接、言葉こそなかったが人気番組の後任の司会として先輩から認められたような気がした。

 浦川アナは「もう少しやりたい気持ちはあった」と少し残念そうな表情も見せたが、会見に同席した岩本アナに「10年、いや20年続けてほしい。視聴者に生活の一部だと思っていただけるようになるまで頑張ってほしい」と自らの5年を超え、さらに先輩の大記録「20年」超えを託した。

 6代目に就任する岩本アナは「正直、プレッシャーはあります」。京大アメフット部出身の入社16年目。アマチュアスポーツ、野球などスポーツ中継を中心に担ってきた。出身は奈良、大学は京都、職場は大阪、住まいは兵庫と生粋の関西人。「すごい先輩2人と比べて唯一、ボクにあるものは関西弁。この強みを生かしたい」と新しい朝の顔へ意気込んだ。

 浦川アナは30日から夕方のニュース番組「キャスト」(月~金曜、午後4時58分)のキャスターに就任する。