NHK連続テレビ小説「マッサン」の最終回を見るイベントが28日、大阪市中央公会堂(大阪市北区)で開催され、ヒロインのエリーを演じた米女優シャーロット・ケイト・フォックス(29)、夫のマッサン役の俳優玉山鉄二(34)、鴨居英一郎役の俳優浅香航大(23)、キャサリン役の浜田マリ(46)が参加した。

 最終回は大型スクリーンでライブ上映され、約800人が感動のラストシーンを見入った。上演後、舞台に登場したシャーロットは「いろいろ思い出して…」としゃくり上げた。ハンカチで涙をふきながら「泣かないと思っていたけど、ゴメンナサイ…」と声を絞り出した。

 玉山も「最終回を舞台のそでからみていました。撮影中のいろいろなシーンを思い出した」と目に涙をいっぱいためてあいさつした。マイクを渡された浅香は「終わっちゃう!」と叫び、号泣。シャーロットから渡されたティッシュペーパーで涙をぬぐった。シャーロットの通訳を担当する女性も通訳中に声をつまらせるシーンもあった。

 最終回が終わりシャーロットは「いつも心の中に小さなエリーとマッサンがいた。エリーは私に勇気をもたらしてくれたと同時にみなさんへも勇気を発信することができたと思う」と振り返った。

 玉山は「閉塞(へいそく)感のある世の中で多少、脇が甘くても夢へ突き進めば何かが生まれる。まだまだ捨てたもんじゃないぞって。それがみなさんに届いていればいいかなと思う」と充実した笑顔を見せた。