テレビ朝日の定例会見が3月31日、東京・六本木の同局で行われた。早河洋会長(71)は、先月27日の「報道ステーション」で、コメンテーターの古賀茂明氏(59)が自身の降板をめぐり、古舘伊知郎キャスター(60)と議論した件について、「ああした事態に至ったことは反省しなければならない。皆さまにおわびしたい」と謝罪した。

 出張先の大阪でバトルを知ったという早河会長は「衝撃を受けた」と振り返り、古賀氏への怒りを隠せなかった。「(何かを話すという)予兆はまったくなかった。意表をつかれたという感じが現場にはある」。その上で「報道局長、責任者が(古賀氏に)厳重に抗議した。出演要請をする予定はありません」と明言した。

 古賀氏の降板は、番組強化、刷新の一環で、古賀氏が示唆した「官邸の圧力」によるものではないとした。名前が挙がった菅義偉官房長官が前日の会見で「極めて不適切。放送法があるので、テレビ局がどのような対応を取るか見守りたい」と話している。放送法に抵触するかどうかについて、早河会長は「法律の専門家の見解を聞いて判断したい」と話した。同局には放送以来、電話やメールで百数十件の意見が寄せられたという。