アニメ映画「ドラゴンボールZ 復活の『F』」(山室直儀監督)が18日、初日を迎え、東京・新宿バルト9で初日舞台あいさつが行われた。席上で米国、イタリア、スペイン、ポルトガル、英国、アルゼンチン、ブラジルなど世界74の国と地域での公開が決まったと発表された。

 主人公・孫悟空を演じる声優野沢雅子は「74ですよ! 増やしましょう! すごい…興奮ですよ!」と歓喜。ベジータ役の堀川りょうも「すばらしい! 快挙としか言いようがない。始めた頃、そんなことは考えてない。うれしさでいっぱい」と感激した。

 この日は主題歌「『Z』の誓い」を歌った、ももいろクローバーZも駆けつけた。百田夏菜子(20)は悟空、玉井詩織(19)は、この日登壇した堀川りょう演じるベジータ、高城れに(21)はピッコロ、佐々木彩夏(18)はベジータの妻ブルマと息子トランクス、有安杏果(20)はチャオズと、それぞれ劇中に登場するキャラクターの弟子という設定の衣装を着て登場。「『Z』の誓い」も、ドラゴンボール各キャラの後輩目線のメッセージが込められており、百田と玉井は「後輩から見た悟空へのメッセージや、先輩へのお説教メッセージもあります」と語った。そして舞台あいさつの最後に、野沢を筆頭に全員で必殺技「かめはめ波」のポーズと絶叫で締めた。

 全世界74の国と地域での上映も決まったが、この日、日本全国で公開された660スクリーンという数字も、13年のアニメ映画「キャプテン・ハーロック」の578スクリーンを上回り、配給の東映史上最大規模となる。