ロンドンを拠点に活動中のギタリスト布袋寅泰(53)が21日、ブログを更新。ユニバーサルミュージック傘下のロック専門レーベル「スパインファーム・レコード」と契約を結び、「武者震いがする」と新たなスタートに立った現在の心境をつづった。

 「バンド、青春時代、成功や裏切り、出会いや別れ、決して順風満帆だったわけではなく、喜びの向こうにはいつも悔しさが待ち構えていた。しかしそんなすべての感情が僕の創作の源であり、若さという吹き荒れる風の中にいる限り、僕の音が枯れることはなかった」と、エレキギターを始めた14歳からこれまでの音楽人生を振り返った布袋。

 しかし東京で30年間暮らす内に、「今まで味わったことのない焦りと無力感に襲われ」たという。「夢に向かって走っていないと、ギターを弾いてる理由がなくなってしまう。自分がロッカーだということの説明がつかなくなってしまう」と、“生涯ロッカー”であり続けたいという自身の原点に立ち返るべく、ロンドンに移住。そしてこの新天地で、さらなる世界が開けた。

 新たなスタートに立ち、「心から嬉しく思うと同時に、身の引き締まる思い。そう。武者震いがする」と率直な心境を吐露した布袋。「シンガーではなくギタリストへの道を選んだのが、僕のアドベンチャーの始まりだ。『音』という『声』に全てを賭けたくなった。男が一度でかい夢を見てしまったのだからしょうがない。追いかけるしかないだろ?」と、気持ちは14歳のギター少年のまま。「今年の春は僕にとってもスタートの時。ピカピカの小学一年生を見習って、胸を張って堂々と進もう」と意気込みをつづった。