染谷将太(22)が25日、東京・TOHOシネマズスカラ座で行われた主演映画「寄生獣 完結編」(山崎貴監督)初日舞台あいさつに参加した。

 撮影は1年前、約5カ月半かけて行われた。染谷は右手に寄生獣ミギーが寄生した新一を演じた。阿部サダヲ(44)が声などを担当したミギーはCGで描かれており、染谷は撮影期間の間、目の前にいないミギーが、あたかもいるように、パントマイム的に演じていた。

 染谷は撮影を振り返り、当時の心境を語った。

 「5カ月半、何もいないところで(ミギーが寄生した設定の右手に)話しかけて、自分は持つかな…と思った。でも、だんだん(ミギーが)見えてくるんですよね。マズいな、と思った。不思議でした。見えないと、やってられない…ある種、見えることになっている」

 これには、共演の深津絵里(42)橋本愛(19)新井浩文(36)ピエール滝(48)も笑った。

 また「寄生獣」前後編が、イタリアで開催中のウディネ・ファーイースト映画祭でコンペティション上映されることが、あらためて発表された。映画祭に参加する山崎監督は、「『永遠の0』も1位(観客賞)になった。日本のコンテンツ力を見せてきたい」と意気込んだ。染谷は「うれしいことですね。原作(の漫画)は海外でも人気がある。ここ(作品の中)でしか見えない景色を体感してほしい」と期待した。深津も「原作のテーマは普遍的。どの国の方が見ても同じ気持ちになってくれる」と上映を心待ちにした。