故やしきたかじんさん(享年64)の遺志を継ぎ、落語家の桂文枝(71)が27日、大阪活性化をはかる一般社団法人「OSAKAあかるクラブ」2代目キャプテンに就き、抱負を語った。

 同クラブはたかじんさんが、大阪に活気を取り戻そうと09年に、理事長として立ち上げ、初代キャプテンを務めていた。11年11月の大阪市長選で直接対決した平松邦夫前大阪市長と、当時大阪府知事だった橋下徹大阪市長を呼び、フォーラムを開いたこともあった。

 両氏と親交のあったたかじんさんは、大阪の活性化案を橋下氏らに提案してきたが、たかじんさんが昨年1月に亡くなり、同クラブのキャプテンは不在になっていた。

 文枝は昨年末、サンタクロースに扮装(ふんそう)してランニング、ウオーキングする大会「SANTA RUN」のスターターを務め「大阪のため、力になりたい」と思い、2代目キャプテンの就任依頼を快諾した。

 文枝は、たかじんさんのデビュー当初、ラジオなどの仕事で一緒になっており、たかじんさんの大阪への熱い思いにも共感。文枝は「天守閣を失った大阪城も、私ども(天満天神)繁昌亭も、みんな大阪の皆さんのご厚意でできあがった。“民の力”で大阪を明るくしていきたい」と語った。

 同クラブのメンバー、関係者はおそろいのTシャツを着て活動するが、番号が振り分けられており、たかじんさんの番号は「0001」。文枝は、同じ1番を意味する「01」とナンバリングされたTシャツを着て、たかじんさんの遺志継承を宣言した。