歌手沢田知可子(51)のヒット曲「会いたい」の歌詞改変や、題名変更をめぐる裁判の口頭弁論が28日、大阪地裁で行われた。

 双方の代理人弁護士が法廷に姿を見せ、弁論準備を行ったが、口頭弁論再開のメドは立たなかった。原告、被告双方の代理人はともに「和解はない」との確認をし、対立姿勢も変わらぬままだった。

 裁判は、改変などで精神的苦痛を受けたとして、作詞した沢ちひろさんが、発売元の「ヤマハミュージックアンドビジュアルズ」と、沢田の夫で所属事務所代表を務める音楽プロデューサーに200万円の損害賠償を求めたもの。1月20日に第1回口頭弁論が開かれたが、その後は弁論再開までに双方の証拠提出などの準備が必要となり、口頭弁論は再開されていない。

 被告側代理人によると、この日は被告側が証拠を提出。次回はこれを受けて原告側が証拠提出の予定で、当面、口頭弁論の再開はなさそうだという。

 次回は6月1日、同じく非公開の弁論準備として行われる。