総務省は28日、報道番組「クローズアップ現代」で事実に基づかない報道や番組基準に抵触する放送が行われたとして、NHKを厳重注意した。NHKは厳重注意の趣旨が明確でないとして、文書の受け取りを一度は拒否したが、28日夜、受け取った。総務省は厳重注意の文書で「視聴者の信頼を著しく損なうもので、公共放送としての社会的責任に鑑み、誠に遺憾だ」と指摘。NHKに対して再発防止に向けた体制を早期に確立することも要請した。

 総務省によると、NHKの担当理事が28日夕、総務省を訪問。総務省の担当者が文書を手渡そうとしたが、理事は受け取れないなどとして、総務省を立ち去った。その後、NHKから文書を受け取ると連絡があったという。